Archive for the 'デイ・バイ・デイ' Category

高山なおみ/『日々ごはん』〈1〉〜〈12〉

料理家・高山なおみの日記エッセイ『日々ごはん』が良い。読んでいる間は本の影響で家事に精が出た。“ただの日記” を12冊も読めるのか半信半疑だったのにひっきりなしに手が伸びた。吉祥寺の暮らしに親しみがわく。あの路地、あの店と。 日常のさまざまに耳をすませ丁寧に写し取った文。毎日綴ったその束に豊かさが溢れている。この6年間で大学生だった娘は二児の母になった。居候がやってきては去り、近所に住む妹分たちは子どもを増やした。昨夜の残りものが今日の食卓にひっそり並ぶ日々の連続を幸せというのかも。


どこでもランニングセット(2014年版)¥59,076

・Ultraspire Omega……¥17,820 ・Nike Racer サングラス……¥10,584 ・Ultimate Direction 20ozボトル……¥1,512 ・ASICS GEL-ELECTRO33……¥10,584 ・ババグーリ オーガニックコットンタオル/コットンツイル製品染バッグ……¥2,376/¥16,200 ・VISAカード ・Suica 走ったあとはお買いもの! コンパクトにたためるバッグを持っていけばアスリートライクなバックパックも丸ごと入る。短すぎるランニングパンツを避ければトップスを着替えるだけでオーケー。


西新宿の働く音

懐かしい電子マネー音がする。聞きなれない種類の音は新参の電子マネーだろうか。働かない2年の間に街がたてる音は増えたり減ったりしたんだろう。平日昼間の西新宿にいた。最初の用事が早く済んだので次の約束まであと3時間半もある。 ビル群は朝、働く人たちを飲み込んで昼どきにわっと吐き出す。20代の頃は自分もここにいたものだ。ランチタイムの飲食店に入ると皿がぶつかる音や店員の声がひときわ大きく感じられた。次に働く時は感覚が振り出しに戻っていて初めてアルバイトをした高校生のような自分かもしれない。


高円寺の図書館事情

休職してぽっかり時間ができ読書熱が再熱した。大量に本を処分したあとだったし、生活費もぐんと減ったので図書館を利用してみることにした。本は増えず生活費は減らない素晴らしさよ。以前は図書館本に触ることもためらう人だったのに。 杉並区には13の図書館があるけれど、どこよりも近い高円寺駅前事務所で貸出と返却ができる。インターネットで予約した書籍が迅速に事務所に集まる便利さで常に積み重なる図書館本。最近は返却ボックスに投函するたびカレーライスが頭をよぎる※。あなたの街の図書館事情はどうですか?


日本橋おでんサミット

6人で新年度会。前回は昨年の7月にやった。同じ学校に通った人も元同僚とかもいないのに同窓会気分でわくわく、30分も前に店に着いてしまう。元々イーゴンを通じて知り合った人たちだけど本人は新潟にUターンしたので今夜も不参加です。 売れっ子デザイナーのコンバット越前君は食べる前の弁当をごみ箱に投げ捨てる珍行動を起こすほど多忙らしい。時折潰された蚊のような切ない顔をし、オホホホーと低い声で笑い「タソちゃんさあどうなのよその後お」と声をかけてくれる。ストイックで珍妙で周りに優しい彼の健康が心配。


我が家における増税の影響

消費税増税後は頻繁にトイレが詰まる。嫌々スッポン(ラバーカップ)を持ち出し排水口をシュコシュコする。詰まりは手ごわく力を込めれば汚水が跳ね返る。孤独な作業が増幅させるひとり暮らしのやるせなさだ。ダブルロールの馬鹿野郎め。 トイレットペーパーの品切れが続いていた。何気なく尋ねたのにバイト君は瞬時に顔筋をねじって「朝イチならなんとか!」と悲痛に叫んだ。で、買い占め騒動を知った先月の純情商店街。やっと買えたダブルロールは古く貧弱な我が家の排水管に刺激が強すぎる。増税は用便の緊張感と共に。


ジャスミンが香ってる

庭先にジャスミンを植えている家の、すっきりした甘い空気がおいしい。その香りを手に入れたくて去年ポット苗を買ったものの長持ちせずにしおれた。静岡の実家に持ち帰り、日当たりの良い庭に置いたらしゅるしゅるつるを伸ばしはじめた。 今年は大きなつぼみがたくさんついた苗を厳選した。窓辺のジャスミンをちらちら見ながら暮らすうち、柔らかい花弁が開いた。感激して朝は咲いていなかったと言うと「おれが来たから咲いたんだ」とめろすがニフニフしていた。気に入りのアロマキャンドルの出番がないのも嬉しいような。


ドクターの癇癪サンバ

ドクターはマラカスを振るような調子をつけ「かんしゃくかんしゃく」と診察室内を練り歩いている。どうやら電子辞書を探している様子。カルテは手書きなので電子辞書を操作する姿を時々見る。机の上が片付いているのは見たことがない。 心療治療は昨年末で終了し、年初からは社会復帰に向けたケアに移った。秋には抗不安薬も卒業していたし良い兆候だった。なのに不安からくる癇癪発作が起きるようになった。電子辞書を見つけたドクターは「癇癪!」と声を張り意味用例を朗読したのち、処方箋に懐かしい薬の名を書いた。


オザキフラワーパークにまた行った話をしよう

井の頭公園のベンチから立ち上がるとバス停に向かった。オザキフラワーパークに行くと決めた、勝手に。むげん堂の黄色い袋をぶら下げためろすも共にバスを待った。西荻窪駅より吉祥寺駅からの方が店舗近くにバスが止まり都合がよかった。 前回見忘れた「多肉小屋」は雑貨店風の佇まいでホームセンターの売場で異彩を放っていた。可愛らしい女子が熱心に多肉を選んでいたし、ケータリングカーのように巡回販売をしたら話題になると思う。淡いピンク色の多肉植物を買ってみた。じわじわ読まれているOFP記事。皆行くと良い。


井の頭公園で桜見物

焼き鳥は二本ずつ全部塩でね。めろすが苦手なレバーだけは一本ね。しかし妙、どの串を食べても大好物のレバーに当たらない。めろすは「おれ食べたかも」とニフニフした顔をしている。めろすよ、君が真っ先につまんだそれは多分レバーだ。 いせや脇の階段から続く桟橋で池の向こう側へ。かいぼりも終わり水位が戻った池に色形豊かなボートがひしめき、ガゴンガゴンと体当たり音が絶えない。我々はベンチに座りジュースを飲んだ。桜に見惚れる情緒的気分ではなかったけれど、そこいらがきらきらして元気で、それが良かった。