18年前の今日の話

阪神・淡路大震災があったのは高校生の時だ。神戸市にはイトコ一家が暮らしていて振興住宅地に建てた一軒家に何度か行った。田舎の高校生にとって神戸の街は、数少ない親密な遠い土地だった。学校にいる間一家の安否はわからなかった。

神戸に親戚がいると言ったら爆笑したやつがいた。以前イトコの面白い話をしたからだ。震災の衝撃より話の面白さが勝っただけだ。でも残念なことに今でもその爆笑している顔と甲高い声を忘れることができない。それ以降そいつの話題は頑張っても「へえ」や「ふうん」しか出てこない。


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