そんなコミュニケーション下手の、だけど不思議と愛されキャラの彼は、「だろうね」という空気とともに1年でマネージャーに降格した。そして別チームに異動し私の上司ではなくなった。施策の成果が上がらず、会議のたび社長に叱責されていると聞く。この1年7ヶ月、彼は彼なりに激動の日々だったと思う。こんなはずじゃなかったと思っていたと思う。
水曜の朝、初めてランチの誘いを受けた。同僚と3人で上階のレストランに行った。退職者が相次ぐ現状を皮肉って、「Yさんはいつ辞めるんスか?」と聞いたら「来月末。」とマジな返事が返ってきた。最終出社日まであと10日くらいじゃないか。上司でなくなってから私への態度がフレンドリーになった。最近は特に表情が明るいと思ってたんだ。そういうことだったのかよ。
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