また読むのかはわからないが

この机の横には、かつて天井まで届くほどの高い本棚があった。本の背表紙を眺めるのが好きで、わざと大きい本棚を買ったのに3月の地震で崩壊し、今や高さが半分以下の半端な本棚になってしまった。床に散らばった本をとりあえず積み上げたあとも、新しい本棚を買うこともなくそのままになっている。

この本たち、ひと思いに捨ててしまおうか、それとも売っぱらってしまおうかとも思ったが、眺めるほどに名作揃いで、むさぼり読み傾倒した頃の多感な生活を思い出して、手放せぬ。


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