『キャッチャー・イン・ザ・ライ』をいま読むこと

次の本が届くまでのツナギで『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読んだ。(野崎訳の『ライ麦畑でつかまえて』と合わせ)三読目にして今回もっとも主人公のホールデン少年を身近に感じた。

今、社会から距離を置いたことでホールデンの目線に近づいたのかもしれない。自己を扱いきれず、静止してしまった姿が他人事に思えなかった。彼は退学処分になり「クレイジーな大砲のわきにつっ立って」母校のフットボールの試合を丘の上から眺める。読了後には自分もそこに立って同じ空気を吸っている気分にさえなった。


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4 Responses to “『キャッチャー・イン・ザ・ライ』をいま読むこと”


  1. 1あき

    最高の読書体験だったね。
    いいな、私も読みたくなっちゃった。
    『翻訳夜話2』もおもしろいよねー。

  2. 2taso

    >あきC
    ホールデン君と、どんどん年が離れていっているのに共感の具合が増したのは面白かったなー。
    ハードカバーしか持ってないんだけど、ペーパーバック版も欲しいね。
    いずれ文庫化もされるのかな。

    『翻訳夜話2』※はもちろん続けて読んだ!
    春樹氏と柴田氏の雑談って感じでするする読めるし、いくぶん高尚だけど好きな作品で盛り上がってる我々と近いと思うよ(笑)

    ※注
    単行本で “原著者の要請と契約の条項に基づき” 掲載できなかった「訳者あとがき」はこの本に収録されています。→翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)

  3. 3なりたさなえ

    もう一度読みたい、読まなきゃ、という気持ち。

  4. 4taso

    >なりたさん
    12月の冬の話なので、寒い時期に読むとよりホールデン化できそうです。
    (なりたさんは原書でしょうが)しゃべり口調にもろに影響受けてしまうところがこの小説のすごさです。
    冗談抜きでさ。

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