治療中も、自分らしさは置き去りにしない

スキーマは「心のくせ」という意味らしい。認知療法を半年以上受けていながら、内容に心から納得できなかった。傷付いた挙げ句、なぜ自分だけが認知修正に勤しまなくてはならない? 不公平感を憎み、憎むたびに自分の性格に嫌気がさした。

認知療法の「スキーマ」概念を知ったことは、それが治療中の葛藤まで認めているのを理解したことになる。自分のスキーマは『価値観への強い確信』が思い当たるが、正しく認識できれば問題対処の筋道がわかるのだろう。治療は、自分らしさを置き去りにするものではなかった。安堵した。


2 comments on “治療中も、自分らしさは置き去りにしないAdd yours →

  1. なんだか、涙が出てきました。
    自分らしさ。
    だからわたしはtasoさんの文章に惹かれるのかな。
    よく存じ上げているわけではないし、文章を読んだだけで
    距離感が変わるわけでもないのですが、わたしはきっと
    ここにあるtasoさんらしさに魅力を感じているのかな。
    そんな風に思いながら、鼻を勢いよくかんでます。

  2. >なりたさん
    自分らしさを捨ててまで治療をすることには意味がないと思っていました。
    いくら頭で理解しようとしても「イヤなものはどうやってもイヤだ。許せないものは許せん」という強い信念があります。
    面倒な自我も自分の大切な一部分だと思っていますが、それが治療の邪魔をしているようでずっとつらかったのです。

    今回、スキーマ概念を知って今までの葛藤が少しやわらいだ気がしました。
    誰もが優等生風の平和的な認知ができるわけではないし、できなくてもいいのだと。

    読みにくい文章だったと思いますが、反応いただけてよかったです。
    泣きすぎて鼻の中が腫れ、耳鼻科通いしているtasoより。

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