12月生まれの恋人

キミの誕生日はたしか、月初でも月末でもなかった。母の誕生日がある月の初めや、年の瀬なら何か言ったと思うから。誕生日はそのうちやってくるから聞き返さなかった。その時はこの関係がひとつの季節も越えられないなんて思わなかった。

もし誕生日を覚えていたら心はもっとざわついたかもしれない。ケーキやカードやプレゼントを探すこともなく、冬のひと月はただ寒い季節のままに過ぎていく。だから「12月」というまとまりに向かってメッセージを伝えます。おめでとう、同じ年になったね。今の先に美しい景色を見よう。


4 comments on “12月生まれの恋人Add yours →

  1. このエントリーに、なんかコメントを残したいなあって思っていて、
    なんて書こうかなあって思っているうちに時間が過ぎてしまいました。
    どんな言葉がいいのかなあって、自分の気持ちを言葉にするのがなかなかまとまらなくて・・・。
    そのまま時間が過ぎるので、とりあえず、そんな私の心境を書き込んで起きます。

  2. >ちんみん氏
    心の中で相手を想うことはかけがえのないことでロマンティックなんだけど、現実的に何かの意思表示をしないと身が持たないこともあって、今それを思い知っています。
    戸惑いの言葉でも構わないから、ひとつひとつを伝えないと人間はわかりあえないんじゃないかなと思う。言葉じゃなくても、顔を見たりとか息づかいを感じたり。
    気配を感じられることにこんなにも意味があって、ただ沈黙する・されるのはつらいだけだと思った。
    コメント嬉しかった。ありがとう!

  3. 言葉じゃなくても、表情とかでも、伝えないと伝わらないっていうのって、ほんとうのことだなあと、私も思います。
    ただ、それが、とても難しく思えたりするときもある。
    実は、ほんの少し勇気があればできることだったりするのに!

    ほんの少しの勇気があったら、伝えられていたら、こうならなかったのかもしれない、って思うこともあります。

  4. >ちんみん氏
    次はこうならないように、なんて思っても結局同じ間違いを繰り返すんだろうなと思う。
    自分についてはなにかしら毎日後悔してる。道路にうずくまりたくなる。
    やっかいなことにそれも含めて変えようのない自分なのだよね。
    人間関係っていうのは良いことも悪いことも含みながら育てるものだと思ってるけど、恋愛は片方が諦めてないからといって続けられるものでもないんだよね。
    哀しいけど。

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