ハクの墓前でつぶやいて

あああちょっと待って! と履いた靴を脱ぎ散らかし小走りして台所で忘れ物を引っつかみ車に乗った。先祖代々の墓には故ハクの骨壺も入っているから。帰省した時は必ず行くけれど、実家の家族も一ヶ月に一度は墓参るらしいので安心できる。

さっき引っつかんだかつお節パックは墓前に供える。手を合わせご先祖様・・・じゃなく猫に近況報告をするのは変かもしれないけどねハクに聞いて欲しい話はいつでも沢山あって長く長く目を閉じる。なにを話してもお前は寝てばかりいて時々迷惑そうに薄目をあけてくれるだけでよかったよ。


2 comments on “ハクの墓前でつぶやいてAdd yours →

  1. パッくん、久しぶりのかつお節嬉しかったろうね!
    パッくんには遠慮なしに話できるね。
    アドバイスは望めないけど(笑

  2. >ファー氏
    ハク相手にメソメソしていると知らない間につられて眠っていたりして
    猫の効能は偉大であったなあと思います。
    ちなみにかつお節パックはカラスがすぐに持ち去るらしく
    次の墓参りまで残っていないそうです。(おばあちゃん談)

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