ただいま失業中〜第11回 働かないストレス

失業給付は来月で終わるからその前に働きぐちを見つける必要がある。しかし就職活動の困難さや面倒臭さを思い出せば気が重く、オフィスカジュアルかーと思ってはさらに気が重くなっていた。考えるほどに労働意欲は減退するのに気は焦る。

自ら引き起こしたパニックに苦しんで家族や友人を困惑させていた時、友人がふと「働かないストレスってあるよ」と言って、何かが解けた。雇用形態に固執するのをやめた。こんな自分でいたくないから働く、これが動機なのだから。働くストレスはある、でも働かないストレスだってある。


8 comments on “ただいま失業中〜第11回 働かないストレスAdd yours →

  1. それで言うと独身で居るストレスもある訳なんだよね。周りからは自由でいいねと思われるけど。完全にマイノリティだからなおさら。
    とか、昨日ブログ読んで思ったけど、やさぐれ感漂いすぎそうだったので、コメントのタイミング見計らいましたw

  2. >さっちゃん
    自分らしくいられる基準に沿った暮らしを選ぶのがいいんだと思う。
    無理に世の中の(誰かが作った)基準に当てはまろうとしても、怪我をするし無理。
    条件は悪くても自分が価値を感じたことを続けていればいいと思う。
    と、実際にコケて実感した。
    東京はマイノリティを許してくれる街だとも思う。無職でも生きやすい(苦笑)

    コメントありがとう。
    やさぐれ感なんてなんてないよ。さっちゃんのそこがいいところ!

  3. 働くことで、金はもちろんだけど、
    それ以外にも、いろいろなものが得られる。

    ただ、働かない時期というのも、人生のなかでは必要かもしれない。
    レールを降りる時期とでもいうのか、そういう時間が。

    そういう時間があったからこそ、いろんなことに気がつける。
    ほんとうの意味でも、価値観の多様さを尊重できるようになるというか。

  4. >ちんみん氏
    金以外の得られるものは多々あれど・・・・・・。
    今回長い休暇が得られたのはなかなかの皮肉。
    でも休暇の中で様々なことを感じ尽くしてきて「価値観の多様さ」に気がつきました。
    やっと!
    本当にやっとという感じ。

    色んな物事を、私は許せるようになったと思う。
    前の自分を否定するわけではないけど、前とは違う今の自分が自分自身を見守っている感じがする。
    端からどう見えていたかわからないが、思い返せば休む前は随分無理をしていた。
    人間関係で困難もあったけど、暮らしていくのに人と繋がらずにはいられないはずだから、
    新しい自分で自分を見つめながら、それがいつか重なって少しは広い人間になればいいと思っています。

  5. 自分自身が自分を見守ってくれているとは・・・
    含蓄のある言葉だなあ!!
    自分を変えようとか、よく言うけど、
    自分を変えるのって本当に難しくて、
    変えられない自分をあきらめる、という境地しかならないような気がします。

    前どっかで聞いたのが、
    自分の長所= 変えたくない場所
    自分の短所= 変えたい場所

    なるほどなあ、と思って、それ以後、この話を自分のネタに加えていますが、

    結局、どっちも自分で、
    変えたいけど変えられないところと、
    変えたくないところとで自分がある。

    逆説的なところがあって、
    広さのない自分に気がつくことで、広くなるというか・・・。
    私のなかではTASOさんは広い人間だけどもね!!

  6. >ちんみん氏
    なぜか中学生くらいから自己紹介といえば長所と短所を話さなければならなくなったよね。
    長所と短所は重なっていると思うんだけど。
    今それを問われたら同一だと答えるし「そこに自分がある」とはその通りだと思った。
    例えば偏執的であることとか。
    それによってつらい側面もあるけど、偏執的でない人生を楽しめる自信はない(笑)

    今は環境や人間へのおびえがあるから、感情を抑制しようとして余計に観察する自分を感じるのかもしれない。
    緊張しているなあとか、今ごまかしたよなあ、とか。
    そういえば感情的なところも長所であり短所だ。
    抑えすぎるとつまらなくなりそうだけど。

    あきらめは悪い言葉ではない、と本当に思う。
    受け入れた上でいかに互いに歩み寄れるかで広がるはずなので。
    偉大なる人生のテーマだけどもね!!

  7. 偏執的と感情的、どちらも、長所であり短所であり、
    人生に人間的な彩りを与えてくれるものだよね!
    同じ、偏執的で感情的な人間として、同意。
    読んでいて、感じたことは、
    ものすごく感情的なのに、それを抑制し観察しているとは、
    このデイバイデイの持ち味、魅力かも。写真の感じとかも。

  8. >ちんみん氏
    積極的に告知したい事柄ではなくて、平凡な日常や小さな心の動きというある種どうでもいいものを人前に晒しているわけだけど、
    そのためには一応編集をしなくてはならない。(内容の良し悪しはともかく)
    書く内容を思いついたらテキストによる伝え方を考える。
    そこに自分の価値観や美意識をふりかける編集行為が「持ち味」といってくれた部分に繋がるのかも、なんて思った。
    ありがとう、恐縮します。

    失くしたら色褪せてしまう自分というやつを、失くしも薄めもせずに大らかにやっていくのが理想だけど、
    休む前に比べて自分が少しでも変われたという実感が欲しいな。

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