高山なおみ/『日々ごはん』〈1〉〜〈12〉

料理家・高山なおみの日記エッセイ『日々ごはん』が良い。読んでいる間は本の影響で家事に精が出た。“ただの日記” を12冊も読めるのか半信半疑だったのにひっきりなしに手が伸びた。吉祥寺の暮らしに親しみがわく。あの路地、あの店と。

日常のさまざまに耳をすませ丁寧に写し取った文。毎日綴ったその束に豊かさが溢れている。この6年間で大学生だった娘は二児の母になった。居候がやってきては去り、近所に住む妹分たちは子どもを増やした。昨夜の残りものが今日の食卓にひっそり並ぶ日々の連続を幸せというのかも。


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