映画『ノルウェイの森』を観た

思い入れのある小説だけに、映画には期待していませんでしたが、やはり。キャスティングが発表された時から俳優陣の線の細さが気になっていました。各人が美し過ぎるせいか、演出上の狙いなのか、登場人物のアクが感じられませんでした。あ、キズキ(写真右)は良かったです。

一番残念なのが「緑」で、喋り方も見た目も普通の女の子になっていました。「レイコさん」は皺もないきれいな顔で、「永沢さん」はナメクジを飲みそうな変人に見えませんでした。皮肉にも、小説という表現手段の面白さを痛感した作品。


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  1. 「思い入れのある小説」だよね!!この小説が映画化されると聞いて真っ先にあなたをおもいだしたよ。本棚に飾るだけでなんだかおしゃれにみえる赤と緑のカバー。私は最初読んだときよく意味が分かんなくて何度も何度も読み返してそのうちに「思い入れのある小説」になっていったな。みぞおちから喉にかけてカッーと熱くなるような苦しくなるような・・・。そんなトキメキ(古い?)がつまっている小説です。
    ひさしゅうに、またあなたと語りたいな。。

  2. taso氏の言葉を借りれば、“「トラン・アン・ユン」だからね。”だった映画なのでしょうか。(私個人的にはこの監督は好きですが。)
    小説と映画がマッチするものなんて、なかなか出会えないのではないでしょうか。 この話の続きは島田で聞かせてください。

  3. >inuccoさん!
    なんだかとっても久しぶりだね! 元気かね?
    あなたがブログをまだ見てくれていることにトキメキました。

    この映画、小説を読んでいない人にはストーリーが理解できないんじゃないかと思ったよ。
    登場人物たちの深みが感じられなかった。
    個人的には「ノルウェイの森」は熟成が必要な物語の代表格だと思うんだけど、
    映画では展開が早かったから、登場人物達の想いが伝わりづらかったんだと思う。

    ちなみに。突撃隊は坂本ちゃん(古い?)がよかったな。

    >pinkbear氏
    原作がある物語の映画化は、たぶんどの作品でも賛否両論だよね。
    誰が作っても、どんな映画でも原作ファンはあーだこーだ言うんだろうし。
    マー、あーだこーだ言うのも楽しいんだけど。(この続きは島田で)

    しかし、こんなに売れた小説を映画化した勇気はスゴイ。
    春樹氏もトラン・アン・ユンの映画が好きだったらしく、映画化のOKを出したんだって。

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