ヘヴン/川上未映子

「僕」と「コジマ」はお互い酷いいじめにあっている。ふたりは人目を忍んで会うようになり、僕はコジマの強さに勇気づけられる。コジマは「あの子たちにも、いつかわかるときが来る」と微笑み、いじめる側の貧弱な想像力を蔑んでいる。

しかしコジマの孤独な戦いは彼女の人格を破綻させた。コジマが必死に築いてきた強さは間違っていたのだろうか。固い殻のような意志はなぜ崩れたのか。コジマと離れた僕が見た世界はどうしてあんなにも美しかったか。逆境を生き抜く「正しい強さ」を考えさせられた一冊。《→Amazon》


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