森山大道「Mesh」展@グッチ新宿

印画紙の面に無はない。色が乗っていないように見えてもそこには何かの像が写っている。一方、単色刷りのシルクスクリーンにはむき出しのカンバスの無が残る。奥行きや空気も排除される。写真を像ととらえれば両者は似て非なるものだ。

しかしここには全てシルクスクリーンプリントの33点の大型作品。写真の濃淡はドット状の粒が表していた。ウォーホルが写った作品があったのは面白い現象だった。彼が載っていた印刷物を日本の写真家が撮影し、のちに刷り台に乗せた。複製に次ぐ複製が複製のスターを新宿に招いたんだ。


4 comments on “森山大道「Mesh」展@グッチ新宿Add yours →

  1. んで、どうだった?まだ、彼は生きてた?

  2. >ひろ氏
    純然たるALIVEだね!
    技巧的なことをいえば写真加工は賛否あるかもしれないが、あの空間はセットク力があった。
    ただただ格好良かったんだよ。東京に来たら見てってよ。

  3. 『印刷紙の面には無がない』に、グッと持っていかれました。好きだなぁ。

  4. >なりたさん
    シルクスクリーンと写真は印象は似てますよね。大量に刷れるところとか。
    こう考えたら全然違うものですが、それぞれに魅力があります。
    森山氏は元々グラフィックデザイナーなのでどっちも理解してやってるんだろうな。
    会場の作り方も格好良かったです。

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