ドクターとの問診物語

ドクター:気分は? タソ:良くはない。睡眠は? 体を疲れさせるようにしてる。憎しみは? 時に山ほど。落ち着く時間は? 読書・・・そういえば図書館の本がさわれるようになりました。そこでドクターは初めて顔をあげた。「いい変化じゃないか」目を見開き鼻の穴を広げた顔で凝視される。

「やむを得ずですけど」一日一冊ペースで読むので全ては買えない。どんな理由であれドクターは潔癖性が一部でも克服(緩和)されたのに着目したとみえ、強い筆跡でカルテに所見を書き始める。相変わらず何語なのか判断できない悪筆で。


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