スメルズ・ライク・ランナースピリッ血

告白したい。あの日、皇居の外周で派手に転んだ事実を。ブームがやんわり去ったのか「本気ランナー」がハッハッと駆ける練習場のようだった。

皇居の夜も足元は暗い。段差に足を取られて横転し肘をしたたかに打った。「痛ってえよぉ〜」と倒れていると本気ランナー(白人)が膝をついて「ダイジョーブ!?」と覗き込む。ありがとう、でも心配はいらないよ。YOU、スプリット測ってんだろう!? 「あいむぉーけーあいむぉーけえー!!」彼を周回に送り返し血をしたたらせて残り半周。今、ようやく痛みから解放されつつあることを。


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