うその終わり、ほんとの始まり

おばあちゃんから電話があった。「仕事は何日までだね?」と聞かれ、今言ってしまえと思った。「転職しようと思ってさあ、仕事辞めただよ」

嘘をつきたくなかったなんて今さらだ。去年の4月から働いていないのにずっと黙っていたんだから。おばあちゃんは少し驚いて、でもすぐに「じゃあ早く帰ってくるさ」と声を弾ませた。失業しようがなんだろうが顔を見せれば喜んでくれる。結局それかよ、と思えるのは幸せだ。小声で「嫌なことでもあっただか?」と聞かれたときは電話でよかったと思った。涙を堪える自信がないよ。


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  1. 私にも、親に心配かけまいと重ねた嘘は色々あるけど、その分だけ大人にもなったし強くもなった気がしてるよ。
    tasoちゃんに「ほんと」が訪れて、ちょっとホッとしました。一歩進んだ感じするね。

  2. >あきC
    ありがとう。
    話したのは事実のうちのほんのひとかけらだけど・・・・・・少し楽になった。
    この一件を話し合うことで家族と距離を縮められたのかもしれないけど、その勇気はなかったな。
    母親以外は休職のことを知らないので、
    家族にはいつもいつも嘘をついている後ろめたさがあったよ。
    でも途中から、早く話さなくてはと思うことをやめた。
    プレッシャーを感じて自分を責めるだけだったし、時が来れば自然に話せるんじゃないかと思うことにした。
    休職して変わったことはいくつもあるけど、実家に帰ることが楽しみになったことも大きな変化だな。

  3. おばあちゃんに言えたのはよかったね!!
    年末は、これまでよりも安心して帰れるね。

  4. >ちんみん氏
    一昨年は休職前だったけど鬱がひどかったし、
    去年は打ち明けていない罪悪感でいっぱいだったよ。
    今は自分の状態も落ち着いて、
    休職も退職もマイナスばかりじゃないとわかったような。
    何がどのように作用するかは本当にわからないね。

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