シン君の門出編≪ハワイ記9≫

ランニングから戻ると叔母から買い物の誘いがあった。ヴィンテージのハワイアンドレスが120ドルで買えたので急きょ結婚式で着ることにした。夕方、いとこのシンは皆が出迎える中リムジンを降り、花嫁をエスコートして新郎っぽく見えた。

大人たちが寄ってたかってタキシード姿を褒めると「これシークレットブーツやねん!」と片足を浮かせ無邪気に笑った。気が弱いだのおとなしすぎるだのと言われ続けた彼は素直な心のまま成人し、自分の家庭を持った。君の人生の歯車がかちかちと回るのを見ているだけでわたしは嬉しい。


2 comments on “シン君の門出編≪ハワイ記9≫Add yours →

  1. タソ氏の家にお正月に行くと時々いた彼(直接会ってはないけれど)の結婚になんだか私も嬉しいです。それ以上にタソ氏のハワイアンドレスが見たい!

  2. >Pinkbear氏
    ありがとう!
    ひとりっこだけど、Sは弟のようなもんなので姉ちゃんうれしいよ。
    誓いの言葉の棒読み具合まで微笑ましかったな。

    ドレス(というかワンピース)は日本でも着られるようにシンプルな色柄にした。
    バカンス補正で派手なのを選びがちなので気を付けた、つもり。

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