あなたの誠意がわからない

『前回の失敗はあなたの○○が原因だった。(中略)これを伝えなくてはあなたに対して誠意がないと思った』と先輩からメールが来た。瞬時にガクンときた。身を削って耐えた仕事だった。確かに課題は残ったけれど失敗とは思わなかった。

それは10メートルと離れていない相手にメールを送るだけの陳腐な誠意だった。送信を終えた本人は同僚と雑談していた。元気な頃なら机の脚くらい蹴り上げたかもしれないが、もう身体からも心からも力が抜けていた。「誠意」は好きな言葉で、だから今もずっと心が淀んだままでいる。


5 comments on “あなたの誠意がわからないAdd yours →

  1. 最近似たような事を言われました。そして感情的にはなれませんでした。
    少し腹はたったけど、異論を唱えても全てが無駄だと分かっているので、極力“無”になって、最近は完全にやり過ごす様に、自然となってしまいました。

    幾ら相手が真っ当な言葉を使って伝えてきたとしても、それが相手が自分自身を守る為の言葉だと認識できれば、無意味にその言葉から自分を無防備に晒すことはないのではないかと思っています。

  2. はじめに。
    これは次回のカウンセリングのテーマとして扱うことになっている出来事です。
    時期はちょうど一年前。思い出すといまだに感情が高ぶります。

    カウンセリングに向けてクライエント(自分)は資料を作ります。
    当時の様子を思い出し、瞬時に感じたことや身体反応を書く。
    そこから「何に最も苛立ったのか」や「ダメージを最小限にするための思考」を話し合います。
    しかし当時の様子を思い出すのは覚悟がいることです。
    だからブログのいち記事として書かせてもらいました。

  3. >さっちゃん
    人が働いているんだから仕事の場でも感情的になってもよいと思う。
    実はこの事件のあと上司に相談したんだけど、さらに上をいく理解のなさで(!)事態はより悪化したのでした。

    煽られた状況で「相手が自分自身を守る為の言葉だと認識」するのは大変なことだ。
    そこまでする必要あるか? と思うよ。そう思い込むまで仕事は手に付かなくなるし。
    カウンセリングをやっても冷静な思考をその場で思い出すなんて無理! と思っているしカウンセラーにも言っている。
    でもこの時は上司に意見するかしないかよりも、伝え方と伝える人を間違えたと今は思う。

  4. 単純に、メールっていうのが怖く感じます。
    これが、お昼ごはんを食べながら、しゃべった内容だったら
    違う受け取り方だったかもしれないよね。
    でも、伝え方そのものに、気持ちが隠れていると思うから
    やはり、メールでなくては相手も伝えられなかったのだろうと想像するけど。誠意という名の下に。

  5. >ちんみん氏
    一方的な言い逃げを誠意と呼ぶナンセンスさに呆れる。そこに誠意なんてなかったよ。
    今、現場から離れてもこの人の誠意は卑怯だと思う。ふつふつとおさまらない気持ちがある。
    でも不快にさせた理由にすら気付かないんだろうなこの人はこの先も。
    相手がダメージを受けるのを見たくないとか攻撃されたくないとかあったかもしれないけど、向き合う覚悟があれば手段はメールにならなかったと思う。

    上でも書いたけどこの後の働きかけで心身は粉々に散り(これぞ手痛い失敗だった!)、思いもよらぬ休職のシナリオに辿り着いてしまいました。
    次のカウンセリングは明日です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。