僕らはもしかして急がば回れ形式

近所で道路工事を頻繁に見かける。道の真ん中に重厚な作業車が止まり石油系の匂いが鼻をつく。道路は不格好な十字架みたいな図形を描かれている。濃淡ある灰色に新しい白の塗料。敷いたばかりのコンクリートは黒くてかり熱を感じさせる。

迂回を強いられ住民は進む方角に戸惑う。自転車の小学生男児2人も工事看板で急停車、我々は立ち往生仲間になった。片方が「僕らはもしかして急がば回れ形式なんじゃない?」と遠慮がちに言う。形式? 勢いよく再発進し「レッツゴーレッツゴー!」の掛け声は路地に吸い込まれていった。


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