牛食いのバラッド

神戸牛を焼いて食べるという。また肉だ。実家に帰ると太る。けれど神戸牛を断る理由はどこにもない。単純に旨いからで食べない選択肢はない。そのために運動しておこう。プールに行くバスは2時間後だった。牛を思い炎天下を歩いてきた。

久し振りの水泳でゴーグルを忘れ指導を受けた泳ぎ方も忘れた。キックが良いと褒められたこと以外忘却した。ゴーグルをしない目が痛い。息継ぎの顔は不細工に違いなく監視員に退場を言い渡されるのではないかと危惧した。今は休憩コーナーで悠々と無料の水を飲みバスを待っている。肉。

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