悩み多き元若者として

某サイトの運営の一部を、若手社員に引き継ぐことになった。会員向けのメールマガジンは私が書いているというと「タソさんが書いてるんですか!?」と目を丸くした。微かな羨望のニュアンスを感じて「やってみる?」と聞くと「やりたいです」と即答したではないか。彼女は新卒入社2年目、ライティング経験はゼロである。それでも、その一言は今週のもっとも良いニュースだった。

この頃40代の働き方について頭の隅で考えていた。そんな折、部長に「自分が言うのもなんだけど、タソさんは好きにやればいいと思う。結果も出してるんだし」と言われた。彼女に業務を引き継ぐことが決まった時に「まだメルマガを任せるのは早い」と言われていたけれど、一緒にメルマガに取り組んでいくことにした。

私はずっと、迷いながら働いてきた。20代の頃は好きなことを仕事にする方法がわからなかったし、気が小さくて(今も小さい)なんでもやる前から怖気づき、いつも現状が不満だった。去年「やりたいことがよくわからないんです」と話していた彼女が興味の持てる仕事をひとつ見つけたなら嬉しい。前向きな気持ちを持った若者に向き合うことは年長者(=悩み多き元若者)の役目だと思う。


2 comments on “悩み多き元若者としてAdd yours →

  1. 年下の友人を育てるのは、
    元悩める若者の使命だね!
    また、自分が成長するのとは違う喜びがある!

  2. 現状を悲観する彼らからも、なににでもなれる真っ白さを感じて羨ましくなるよ!

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