おばあちゃんの入院

5月3日におばあちゃんが入院した。トイレに行く途中に転倒して太ももの付け根の大腿骨を骨折した。うめき声で飛び起きて、夜中3時に救急車を呼んだ。私と叔父夫妻が帰省中だったのが不幸中の幸いだった。両親は別宅に住んでいるので平日だったら発見は翌朝になっていたと思う。連休中にも関わらず翌昼には手術をしてもらえた。高齢(92才)なので手術までの体力消耗が命取りになるそうだ。

5月と6月に一度ずつ見舞いに行き、二度目の見舞いから昨日帰ってきた。ボルトでの固定に骨が耐えられるか心配されたものの、手術は成功したようだ。最近、母親がリハビリ中のおばあちゃんの写真を親戚のグループLINEに投稿してくれる。皆はスタンプや声掛けで応援する。母もスタンプで応戦するようになり、LINEの扱いが板についてきた。

おばあちゃんと病室のベッドに並んで腰掛ける。いつも土産に持っていく大好物の柿の葉寿司を、看護師さんに見つからないようにこっそりぺろりと食べてしまう。窓からは猛々しい新緑に覆われた山が見え、20センチくらいしか開かない病室の窓から涼しい風が入ってくる。ベッドに寄りかかると気持ちが良くて寝てしまいそう。

実家にいても、家中を動きまわるせっかちなスリッパの音がしないのが妙な感じだ。ひとりきりで手持ち無沙汰だけど、両親が毎晩豪勢な食事処に連れ出してくれるので遠慮なくご馳走になる。おばあちゃんの入院に加えて、従兄妹らの出産や結婚式、私自身の転職もあって今は話題が豊富である。


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