17時からの快活

気分が高まる夜の美術館。金曜は上野、東京都美術館の『没後50年 藤田嗣治展』へ。3フロアに渡る作品数と細やかなキャプションで大満足の展示だった。作風の移り変わりは作家の人生そのもの。
8つのルールだのと書いたけど、一番の変化は17時に仕事が終わることだ。これまで17時といえば、時短勤務社員や派遣社員のみが “帰れる” 時間で、言ってみればゴールデンタイム突入前であった。実家近くの市役所から17時すぎに続々と職員が帰宅するのを見て(クジゴジで働くなんて一生ねえよ……)とうらめしく思う人生だった。

そんな “夢の17時あがり” に加えて労働時間も1時間減った。「8時間プラス残業」の無意識の見積もり習慣をあらためなくてはならない。効率よく進めないと一日はすぐ終わってしまう。「1時間減る」ということは月換算で20時間、12ヶ月なら240時間も労働が少ない。さらに言えば、240時間は年間休日が10日増えるに等しく、240時間残業すれば残業代だけでひと財産だ。

17時終業は精神的余裕をもたらした。バスや地下鉄が便利に使える職場の立地のおかげで定時後のフットワークも軽い。先週はライブ、今週は美術館。今度は演劇に行くことにした。嗚呼、文化的寄り道が増えた素晴らしき変化よ。17時から、わたしは快活である。


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