ランニングを始めたい人への伝言


11月25日《井の頭公園の紅葉を眺めながら7.42km》


走る行為は同じでも、走り方は人それぞれ。速く走りたい人。長く走りたい人。楽しく走りたい人。とにかく気楽にやりたい人。誰のランニングにも哲学がある。先日の駅伝大会の区間タイムは4人中3番目だった。でもこれでいい。この気持ちが「ランニング人生の第二章」なのだ。

昔は結果を出したいランナーだった。健康的な趣味に見えるが、実際には義務感だけで走る日もあり「10キロ走るまでは家に帰らない」と自分に課したりしていた。平均時速の数値が下がるのが嫌で、信号待ちのたびにアプリを一時停止した。

持ち前ののめり込み気質が走力を向上させた一方、それが心身症発症の引き金にもなった(誤解を恐れずにいえば、シリアスランナーは少なからず偏執的だと思う)。休職中はヨガに転向し、社会復帰してからは通勤と仕事で気力を使い果たし運動とは無縁の生活に。体重もみるみる増えた。

だから再び走り始められたいま、前とは違う走り方をしたい。つたない走力を認めて、コンディションを優先して走りたい。理想とする走りはこの先もきっと変わらない。速く走るよりも、歩かず走り続けられるランナーに。

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ランニングに興味がある人へ。必要なのはランニングシューズだけです(最初のうちはウエアはなんでもOK)。専門店に行ってシューズに詳しい店員に「初心者向けのシューズが欲しい」と言って何足か試着してください。初心者向けのシューズは底が厚くて不格好だけど、身体の負担を軽減してくれます。

運動が苦手ならウォーキングから始めてください。公園や河川敷に行けば仲間がいます。走る姿が恥ずかしいなら日が暮れかける頃に出かけましょう。夜走るなら闇に紛れない白いウェアを着てください。距離や時間を計測できるアプリを使えばモチベーション維持に役立ちます。


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